キャットフードを深く知る

スープ・シチュータイプのキャットフード

ウェットキャットフードは普段の食事の補助としてだけではなく、病気で苦しむ猫の療養食としても利用しやすくなっています。 なかでもスープ・シチュータイプのキャットフードはキャットフードのなかでも一番水分量が多く作られており、身体の弱い猫に対しての水分補給にも適しています。

もちろん、とても美味しい素材は健康な猫のおやつとしても適しているため、ぜひ食事に取り入れてあげてください。 ここではスープ・シチュータイプのキャットフードについて紹介したいと思います。

形状とパッケージ

スープ・シチュータイプはその名の通り新鮮な素材をスープでじっくり煮込んだキャットフードです。 お皿にあけてみるとスープのなかにフードが浮かんでおり、高級感あふれるかおりが猫の嗜好性を高めます。スープタイプのものに、とろみが多くついているものがシチュータイプです。

パッケージは缶詰やプラスチックのカップに入っているものや、レトルトパウチタイプの商品が多く、小分けになっているので使い切りで与えることができるようになっています。

スープ・シチュータイプはなんといっても水分量が多く、例として内容量25gのものが水分量88%と、ほとんどが水分です。 猫の水分補給のためにウェットキャットフードを使いたいのであればスープ・シチュータイプを選ぶと良いでしょう。

また、ドライキャットフードをふやかす水の代わりとして使うこともできます。普通の水でふやかすよりも美味しい仕上がりになるため、猫に満足してもらえるでしょう。

スープ・シチュータイプは一般食がほとんどで、ドライキャットフードなどと混ぜて使うことをパッケージに記載しているメーカーが多く、補助食として与えるようにおすすめされています。

猫の大好きな魚味はもちろんカニかまや鶏だし、野菜、サーモン、あごだしスープなど他のキャットフードでは見かけない「~だし」といったスープらしい表現もされています。

スープやシチューという高級感あるイメージのためか、素材へのこだわりを感じるものが多く、種類も豊富でスープにはたくさんの栄養が含まれています。

野菜味という珍しい商品もあり、猫が不足しがちな栄養素をしっかりと摂ることができるようになっています。

価格

価格としてはフレークタイプのものとほとんど変わりません。パウチタイプのものは一つ60円から100円ほどで、なかには30円のものまであり比較的安い印象です。

ただし内容量は40gから60gほどと少ないので、猫を二匹以上飼っているお宅や、スープタイプを与える機会が多い場合はパック売りされているものを購入するとお得ですね。

療養食

水分量が多いキャットフードは噛まないで食べることができてしまうため、歯の健康維持に適さないことも他のウェットキャットフードと同じです。

ただしスープ・シチュータイプに関しては、病気の猫の療養食として獣医からもおすすめされています。 病気や歯が弱いなどの理由がある猫にとっては舐めるだけでも栄養が摂れることから、猫のお粥として利用されることが多いのです。

さらに猫にとってとても美味しい素材でできているので、病気で満足に食事がとれない猫であっても美味しい食事をさせてあげることができます。

ドライキャットフードをふやかしてあげることも一つの手ですが、やはり味の面ではどうしても落ちてしまいます。 ふやかすことでにおいがでるので食べてくれる猫もいますが、まったく食べない猫もいるので、そういった場合にはスープ・シチュータイプを試してみると良いでしょう。

まとめ

うちのトラ猫はシチューが大好きで子猫の時にはよく与えていました。やはりドライキャットフードをふやかして食べるよりも美味しいようで、初めて与えた時はいつもと違う声をだして喜んで食べていました。

今でもこうしたものはたまにおやつやご褒美として与えることがありますが、その後のドライフードの食いつきが悪くなってしまうので、頻繁には与えないようにしています。

うちの猫はまだ元気なのでこうした与え方をしていますが、病気や高齢で食欲が落ちた時にはやはりスープ・シチュータイプを与えるようにしたいと思っています。 与え方は猫によってそれぞれだと思いますが、ぜひ一つ参考にしてみてください。 くれぐれも人間の食べ物をキャットフード代わりにするのは絶対にやめましょう。

▲ to top