ドライキャットフードのメリット・デメリット
愛猫家からの人気が高いドライキャットフードにも、メリット・デメリットがあります。 使いやすさ、といったメリットだけで選ぶのではなく、対策ができるようにデメリットについても知っておきたいですよね。
ここでは、ドライキャットフードのメリットやデメリットをいくつかに分けて紹介していきます。
ドライキャットフードのメリット
栄養バランスが良い
ドライキャットフードのメリットとしてよく知られていることは、栄養バランスに優れているため、水があれば安心して与えることができ、手間がかからないことです。 固いドライキャットフードは噛む力を鍛える効果もあり、これは歯周病予防にも繋がるといわれているため、愛猫の健康維持のためにもドライキャットフードを選ぶ人はとても多いのです。
利便性が高い
固形であるドライキャットフードは、袋を開けてそのままサッとお皿に盛ることができ、毎回ごみがでることもないのでとても便利です。 水分がほとんどないため、お皿が汚れることも少なく、散らかっても掃除しやすいなど、衛生的に使うことができるメリットが多くあります。
ドライキャットフードを購入できる場所はスーパーやホームセンター、ドラッグストアなどが中心ですが、最近ではコンビニやインターネットなどでも販売されているので、気軽に購入できることでも便利であるといえます。
保存期間が長い
ドライキャットフードはウェットタイプのキャットフードと比較すると、保存期間が開封前では一年、開封後でも一カ月程度と長く保存できるということでも優れています。
こまめに購入する必要がないため、保存方法などを工夫することである程度の量をストックしておくことができ、忙しいご家庭でも愛用しやすいというメリットがあります。 現在では猫を飼うほとんどのご家庭で活躍しているキャットフードだと言えるでしょう。
コストパフォーマンスが良い
ドライキャットフードのメリットといえば、やはり経済的であることです。 その価格は内容量やメーカーによってもさまざまですが、ほとんどのドライキャットフードが1㎏以上の量を小分けにして与えるようになっており、一回で使い切ることはありません。 量の少ないものでも一週間~二週間は買い替える必要がないため、一個あたりの内容量が少ないウェットフードと比べて安く済ませることができます。
猫は選り好みをするので、いきなり高価なフードを買っても好きな味でなければまったく食べてくれない、などといった場合もあります。 安値であっても、猫に合っていて喜んで食べるようであれば損はないですよね。猫に合う味のフードを探しやすいこともメリットであると言えます。
ここまでドライキャットフードのメリットについて説明してきましたが、続いてはデメリットについてのお話しです。
ドライキャットフードのデメリット
水分補給ができない
ドライキャットフードの代表的なデメリットとしてよく説明されていることは、水分量の少なさと保存状態によっては酸化が起こるということです。 こうしたデメリットを避けるために行いたいことは、ドライキャットフードを与える時は水を必ず与えること、保存は直射日光を避け、温度や湿度は低く変化のない場所に保存することなどです。
粗悪なフードもある
残念なことに、安いドライキャットフードのなかには粗悪に作られているものも存在します。 それでも安いドライキャットフードを選びたいという人は多いでしょう。 なにより「うちの猫はそれが好きで食べたがるので」ということもあると思います。
そういった場合にはやはり原材料・成分表などを参考に猫の健康にとって悪影響なものが入っていないかを確認して選ぶと安心でしょう。
原材料・成分表の詳しい確認の方法についてはドライキャットフードの選び方に記載しておりますので、ぜひ参考にしてください。
キャットフードに限らず、すべてのペットフードには栄養基準などについてのガイドラインがあります。「AAFCO」米国飼料検査官協会といったペットフードの基準を提示している機関のガイドラインを日本でも採用しています。 パッケージにAAFCOの記載があるかないかを確認するだけでも安全性があるかないかを判別することができます。
そんなちょっとしたことに気を付けるだけでも、粗悪なフードを愛猫に与えずに済むようになりますので、安くても良いものを見つけてあげるようにしてください。
食いつきが悪いこともある
メリットの部分でも少しだけお話ししましたが、猫は選り好みをします。好きなキャットフードしか食べない猫もいますし、飽きてしまうと食べない猫もいます。
ドライキャットフードの味も、猫の好みを考えて作られてはいますが、残念なことにやはり乾燥フードであるため、本物のお肉やお魚の味やにおいには少し遠いようです。
猫は嗅覚が優れているため、そういったにおいの嗅ぎ分けが得意ですし、「欲しいものと違う」と思ってしまうと手をつけなかったり、残したりもします。 猫は慣れることにも時間がかかるため、他のドライキャットフードに切り替える時なども根気がいります。
しかし、食いつきの良いウェットフードを混ぜながら、少しずつ時間をかけて与え続けることにより、ほとんどの猫が慣れてドライキャットフードだけでも食べるようになります。
まとめ
ドライキャットフードにもデメリットはありますが、ほとんどが飼い主の努力によって回避できるデメリットでもあります。 諦めず猫の性格と共に付き合っていくことでドライキャットフードは家庭の強い味方となってくれるでしょう。
飼い猫に合わせたキャットフード選びはとても大切です。