ドライキャットフードと飲用水
ドライキャットフードは水と一緒に与える必要があるということに関してドライキャットフードの特徴のページでもお話ししています。
ここではどんな水が猫に適しているか、飲用水にはどんな種類があるのかなどもう少し詳しく紹介していきたいと思います。
猫の病気と水分摂取量
猫が一日に必要な水分摂取量は体重で変わります。 成猫の場合、体重1kgあたり1日に必要な水分量は50ml以下となっており、計算式としては「体重×50ml=水分量」で算出できます。
例としては、体重4~5kgほどで1日200ml~250mlの水分が必要であり、それ以上飲んでいる場合は飲みすぎになり、病気のサインです。 猫が水分をたくさん飲みすぎる病気は腎臓病や糖尿病、甲状腺機能亢進症などがあり、こういった病気になっている場合は尿量が増えることが特徴です。
高齢の猫やオス猫に多い病気としては尿路結石などがありますが、この病気の場合は水をあまり飲まないことが原因になりますので、水分量は多すぎても少なすぎても猫の健康にとって良くありません。 毎日適切な量の水分を摂取してもらえるように、きれいな水を与えることや、猫の尿量をチェックすることなどで飼い主が変化に気づくことが大切です。
猫のための飲用水
水道水
水道水は危険といわれていたりしますが、日本には「水道法」という法律があるため、厳しい水質基準を満たしている世界で最も安全な水なのです。 人間が生涯に渡って飲み続けても安全だと証明されている水なので、猫にとっても危険がないといえるでしょう。
それでも水道水は心配である、という人はいると思います。そういった場合には水道水を煮沸することでカルキ臭さが消えますし、消毒にもなるのでおすすめします。
ミネラルウォーター
実はミネラルウォーターにはマグネシウムが多く含まれるため、猫の健康にとってはあまり良い水ではありません。
尿路結石の予防ためには、マグネシウム0.07%~0.09%の食事が理想とされています。 しかし、ミネラルウォーターに含まれるマグネシウム含有量は500mlのペットボトルに対し多いものでマグネシウム27mg、少ないものでも0.50mgと猫にとっては多量です。
ミネラルウォーターはきれいな水というイメージがありますが、猫の飲用水としては不向きでしょう。
水素水
水素水は活性酸素を減らすといわれているため、猫の腎不全などの予防が期待されています。 ペット用に水素水が販売されていますので、病気が心配されている場合には良いかもしれません。
ただし、水素水の効果についてはまだはっきりとした研究結果があるわけではないので、現時点では必ずしも猫の健康に水素水が必要なわけではありません。 おすすめしている獣医もいるようなので、水選びの参考として考えてみてください。
猫が好きな水
猫は冷たい水よりも常温の水を好みます。なにより新しい水が好きなのでお風呂や加湿器、トイレなど湧き出ているお水を探したりする猫もいます。
うちのトラ猫も湧き出る水が大好きで、こまめに新しい水をお皿に入れていても加湿器をひっくり返してなかに溜まっている水を飲んでしまうことがあります。
こうした猫の特性を見て、湧き出てくる給水器に変更したところ、加湿器をひっくり返すことがなくなりました。 給水器は他にも舐めるとでてくるものなどさまざまなタイプのものがありますので、猫にあったものを与えるようにすると良いでしょう。