セミモイストタイプのキャットフード
キャットフードにはカリカリした食感のドライキャットフードや水分の多いウェットキャットフードだけではなく、セミモイストタイプといって半生のタイプがあります。
ドライタイプに比べると柔らかいですが、ウェットタイプに比べると固いフードなので、ドライタイプとウェットタイプの中間の種類に該当します
キャットフードではあまり見かけることがないセミモイストタイプですが、どんなキャットフードなのでしょうか。
形状とパッケージ
セミモイストタイプはお肉の塊のような粒の形をしており、触ると柔らかくドライフードよりも歯触りがよく、水分を含んでいるのでしっとりとしているため、猫は食べやすいと感じることでしょう。
水分量が25%から40%ほどあり、ある程度の水分を補給することができるところはウェットキャットフードのようですが、固形であるためお皿が汚れにくいことが他の水分量が多いキャットフードと比較して使いやすいです。
生の肉に近く香りが強いため、ドライキャットフードよりも食いつきが良いという利点もあり、総合栄養食であることが多いため、ドライキャットフードとほとんど同じ使い方ができます。
ウェットキャットフードの利点とドライキャットフードの利点を合わせ持っているため使いやすさの面でとても優れたキャットフードなのです。
味
肉の味や鶏ささみの味であることが多く、お魚というよりはお肉の味という印象ではパテタイプのキャットフードに似ていますよね。
柔らかいので消化にもよく、ウェットキャットフードが好きでドライキャットフードを食べたがらない猫に与えるとよく食べることがあります。 これは、カリカリのドライフードに比べて半生であるため素材のうまみがあり、猫の好む味になっているからです。
価格
品質を保つためにもともと製造からコストがかかっているため、ドライと比較すると決して安いとはいえません。 さらに現在は販売しているメーカーも少なく、インターネットなどでは300gほどが1,600円で販売されており、ちょっとしたおやつとしての販売でも90gで400円ほど。 総合栄養食でありながら主食として販売しているメーカーはほとんどありません。
注意
利便性の高いセミモイストタイプのキャットフードですが、なぜあまり見かけないのでしょうか。
セミモイストタイプのキャットフードは添加物が含まれることが問題視されています。 粗悪な成分などに注意して選ばなければいけないことは他のフードも同じではありますが、セミモイストタイプのキャットフードについては長く保存するためにさまざまな保存料が使われていることが多かったのです。
これは半生の状態で水分が多いことから腐りやすいというデメリットを回避するためです。 現在ではこうした粗悪な保存料を使ったキャットフードはペットフード安全法により販売規制されているため、セミモイストタイプのキャットフードを見かける機会が少なくなったのです。
ペットフード安全法とはペットの健康に害を及ぼす危険性のあるペットフードを規制する法律です。日本では2009年に施行されました。 これによりほとんどのメーカーでセミモイストタイプのキャットフードの販売が終了しており、スーパーやコンビニなどではなかなか手に入れることができなくなっています。
今でも規制保存料を使用していないセミモイストタイプのキャットフードは販売されていますが、インターネットなどでしか見かけることがありません。
そうしたことから、セミモイストタイプはとても使いやすいキャットフードでありながらカリカリのドライキャットフードよりも使う機会の少ないフードになったのです。
まとめ
うちではトラ猫を13年飼っていますが、猫用でセミモイストタイプのフードが売られているお店をみたことがありません。 こうして特徴などを調べると、美味しいものであれば一度は与えてみたいと思いますが、価格も高く気軽に手に入らないため今後も購入することはないでしょう。
しかし絶対にドライの方がいいとは言い切れないことです。ご家庭の猫によってはセミモイストタイプのようなフードが必要だという猫もいるかもしれません。
さまざまな種類のキャットフードがあることを知って猫との暮らしに役立たせてください。
▼こちらのサイトにもセミモイストタイプのキャットフードについてや様々な情報が詳しく書いてあるので合わせてご覧ください。