ウェットキャットフードの特徴
ウェットキャットフードとは
愛猫家の間で「カリカリ」はドライキャットフードのこととして有名ですが、ウェットキャットフードとはどんなキャットフードなのでしょうか。
ウェットキャットフードとはその名の通り、「しっとりと湿っているフードのこと」で「香りたつ匂い」が特徴的です。 このウェットキャットフードが大好きな猫はとても多く、なかにはカリカリを残してしまう猫でもウェットキャットフードはきれいに食べる、というほど。 水分量やにおいなど、猫の味覚に合わせてとても工夫された商品であることが特徴でもあります。
そんなウェットキャットフードはさまざまな種類がありますが、なかでも缶詰タイプのもの通称「猫缶(ねこかん)」がイメージしやすいのではないでしょうか。
まずは「猫缶」をイメージしながら、ウェットキャットフードの特徴を見ていきたいと思います。
ウェットキャットフードの特徴
香りと味
ウェットキャットフードの特徴としてまずあげられるのは、猫が喜ぶ「おいしさ」です。 ウェットキャットフードはなぜ猫にとって「おいしい」のでしょうか。
私たち人間もカロリーバーなどの栄養補助食品でもしっかり栄養は取れますが、できれば自然の食品に近いものが食べたいと思うはずです。 猫もやはり自然の食品により近い味わいを感じるものが好きであるため、カリカリよりも、まぐろの味やかつおの味など生魚の味に近い特徴を持ったウェットキャットフードを大変喜びます。
なにより「おいしさ」といえばやはり「香り」です。 猫缶のフタをあけるとふわっと美味しい香りが漂うことがわかります。 猫はとても鼻が良いので、この香りにはすぐに気が付いて飛びついてくる子もいるので、ぜひご家庭で猫缶のフタをそっとあけてみてください。
水分量の多さと健康
ウェットキャットフードのもうひとつの特徴は水分量の多さです。 すべての動物は健康で過ごすために、一日に必要な水分量がありますが、猫にもやはり水分は大切です。
身体が水分不足になると、脱水症状を起こしてあらゆる病気のもとになってしまうことや、尿トラブルが増えてしまうことで知られています。
そういったことを考えると、ドライキャットフードには5%~10%ほどしか水分量がないといわれていますが、ウェットキャットフードには70%~80%ほどの水分量があるのでこの差はとても大きいですね。 猫の健康を考えるのであればウェットキャットフードも取り入れたいと考える方は多いようです。
毎日ただ水を置いておくだけではなく、ドライキャットフードなどと併用し、一日の水分量を調整してあげられることも特徴のひとつでしょう。
ウェットキャットフードについて、栄養バランスなどを心配される方もいらっしゃるようですが、キャットフードには栄養の基準が定められていると知っておくことで、より安心して愛猫に与えられると思います。
賞味期限や内容量
ウェットキャットフードは生ものである、という特徴があるため開封後はすべて使い切ることがすすめられており、冷蔵庫などで保存はできる限りしない方がいいと考えられています。
未開封のものに関しては賞味期限が決まっているのでパッケージの記載をしっかり確認しましょう。 賞味期限が切れても食べられる、という方もなかにはいるようですが、やはりこれも健康を考えるのであれば避けた方がいいかもしれません。
スーパーのキャットフードコーナーにおいてある猫缶などは、内容量が記載されているのでチェックしてみると良いでしょう。 80g~170gなど、多いものでは200gと幅広くそろっており、単体で売られている場合や何個かセットで売っている場合もあります。 これなら愛猫の食事量や身体の大きさに合わせて、食べきれる量のものを選んで買うことができますよね。
猫の体重によって一日に必要な摂取量が違うようなので、愛猫の体重を知っておくと食事量を調整してあげられるのでおすすめです。
豊富な種類
これまではウェットキャットフードを覚えやすいように「猫缶」として、イメージしていただいていましたが、実はウェットキャットフードには猫缶の他にもさまざまな種類があり、缶の他には「レトルトパウチタイプ」があります。 レトルトパウチタイプの内容量は40gからと少量で薄型であり、食べた後のパッケージはご家庭のごみと一緒に捨てることができるので、とても便利ですね。
ウェットキャットフードには、パッケージの特徴だけではなく中身の形状にもたくさんの種類があります。 「フレークタイプ」「パテタイプ」「スープタイプ」「シチュータイプ」など形状によって味や与え方、価格なども分かれており、豊富な種類から選べるようになっているので、飼っている猫に大変合わせやすいということも特徴です。
「総合栄養食」と「一般食」
ウェットキャットフードは「総合栄養食」と「一般食」に分かれており、食事のメインとして与えることができるものは「総合栄養食」ですが、それに対し「一般食」は、それだけでは十分な栄養が取れないものになっています。
毎日与え続けるのではなく、メインの「総合栄養食」に混ぜて使うトッピングの役割として、食欲がなく食いつきがよくない場合やおやつの代わりなどで与えることがおすすめされています。 また、味も様々ですのでキャットフードの味の比較する方法も知っておくと良いでしょう。
(参考URL)
https://www.issgc.org/c006.html
http://www.officialslyandrobbie.com/eat.html